逆流性食道炎|人間ドック・各種健康診断・内科・消化器科・胃腸科は東京都国分寺市の多摩メディカルクリニックへ

多摩メディカルクリニック
042-301-3001
診療時間

逆流性食道炎とは

食道に胃液や食べ物が逆流して胸焼けなどを起こす病気で、日本人に少ないとされていましたが、食生活やライフスタイルの欧米化により急増しています。
食道は胃酸から粘膜を守ることが出来ないため、逆流した胃液は食道に炎症を起こします。粘膜がびらんや潰瘍を生じるケースがほとんどですが、非びらん性胃食道逆流症の場合もあります。逆流性食道炎の主な症状は胸焼けと呑酸です。呑酸はゲップなどの際に酸っぱいものが上がってきます。ほかに、喉の違和感、食物のつかえ感、嗄声、胸痛、咳や喘息症状等もあります。

逆流性食道炎の原因

食道と胃の接合部、噴門部には下部食道括約筋があり、食物を嚥下する時以外は胃液を食道に逆流させません。逆流性食道炎の原因は下部食道括約筋の機能の低下です。その他の原因としては高脂肪食、高蛋白食、刺激物、甘い物、消化の悪い物、暴飲暴食、早食い、アルコール、喫煙、加齢、肥満、猫背、遅い夕食、食べてすぐ寝る等あります。ベルト、ガードル、ボディースーツによる腹部圧迫にも要注意です。喘息薬、降圧剤、心臓病薬など薬の副作用による場合もあります。

逆流性食道炎の治療方法

逆流性食道炎の治療で最も重要なことは患者さん自身の生活習慣の改善です。上記の原因がないかどうか食生活を中心に生活習慣を振り返ってみることから始めてみましょう。それだけで症状が改善、消失することも多いかと思われます。
逆流性食道炎の薬物療法はH2ブロッカー、PPI等の酸抑制薬、消化管運動機能改善薬、制酸剤等でコントロールします。また、不安、ストレスが強い患者さんには抗不安薬等も効果のある場合もあります。逆流性食道炎は再発しやすいため、治療では薬物療法と同時に、生活習慣の改善が不可欠です。
逆流性食道炎と鑑別診断として狭心症、心筋梗塞、食道癌、胃癌があるため、胃内視鏡検査、心電図、採血が不可欠です。
問診で症状を確認し、胃内視鏡検査を行います。ご自身で自己診断し、逆流性食道炎だから薬だけ処方してほしいという患者さんもいますが、胃内視鏡検査の重要性をご理解してもらっております。