胃内視鏡検査 症例
症例1 ~胃潰瘍~
58歳、男性。
検診にて胃潰瘍を指摘され、当クリニック受診。
特に症状はなかった。胃カメラにて胃体上部前壁に巨大な潰瘍あり。胃潰瘍の診断。生検では良性であった。また、迅速ウレアーゼ試験でピロリ菌陽性でもあった。6ヶ月間、胃薬で治療した。6ヵ月後の胃内視鏡では潰瘍は完全に瘢痕化していた。その後、除菌に成功し、現在はお薬なしで経過観察中である。
症例2 ~出血性十二指腸潰瘍~
26歳、男性。
仕事が不規則で、不眠、不規則な生活、強いストレス、コンビニばっかりの食生活、喫煙(1日40本)、アルコール(1日2合)を繰り返していた。
タール便を自覚し、当クリニック受診。
胃内視鏡にて露出血管を伴う十二指腸潰瘍であり、出血していた。クリップによる内視鏡的止血術施行。止血に成功した。経過良好にて外来加療中である。
症例3 ~胃アニサキス症~
39歳、男性。
前日の夕方にたらの白子を食べたと。
その日の夜間より激しい胃痛あり。当クリニック受診。緊急内視鏡施行とした。
胃体中部大弯にアニサキスの虫体が胃壁に食いついていた。
鉗子にて虫体を除去し、治療終了となる。
大腸内視鏡検査 症例
症例1 ~クローン病~
32歳、女性。
1年前より下痢、体重減少、腹痛あり。当クリニック受診となる。
精査目的に大腸内視鏡検査施行。回盲部に潰瘍、びらん、浮腫あり。
生検の結果、クローン病であった。ステロイド内服にて症状は改善し、内視鏡的にも所見は著明に改善していた。
経過良好にて外来で経過観察中。
症例2 ~早期大腸癌(Ip)~
58歳、女性
検診にて便潜血陽性を指摘され、精査目的に当クリニック受診。
大腸内視鏡検査にてS状結腸にIp型のポリープあり。内視鏡的切除術を施行した。
病理組織ではIp型早期大腸癌であり、粘膜下層に浸潤しているため、近くの病院に紹介し、
腹腔鏡的に追加切除をしてもらった。
しかし、癌は取り切れており、リンパ節転移もなかった。
症例3 ~早期大腸癌(IIc)~
35歳、女性
下痢、便秘の症状あり。また、癌の家族歴があるため、当クリニック受診。
精査目的に大腸内視鏡検査施行。直腸(Rs)に早期大腸癌IIcあり。
内視鏡的に取れるものと判断し、内視鏡的粘膜切除術(EMR)施行。
病理組織でも粘膜内癌で取り切れていた。1年後の再検でも再発は認められない。
症例4 ~大腸腺腫内癌~
54歳、女性検診にて便潜血陽性を指摘され、精査目的に当クリニック受診。大腸内視鏡検査にてS状結腸にIp型ポリープあり。内視鏡的切除術を施行した。病理組織では腺腫内癌であり、断端に腺腫、癌ともに陰性であり、完全切除となった。
内視鏡の再検査でも再発は認められない。
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