大腸ポリープは放置してもいいの?
大腸ポリープというと「放置していると大腸がんになる」など怖いイメージや、
「良性なら放置してもいいのでは?」というような楽観的なイメージがあるのではないでしょうか?
これはどちらも正しいと思います。
大腸ポリープにはいくつかの種類があります。
まず、腫瘍性ポリープと非腫瘍性ポリープがあります。
そのうち、腫瘍性ポリープは腺腫とがんに分類されます。
非腫瘍性ポリープは過形成性ポリープと炎症性ポリープに分類されます。
「腺腫」は、がんに変化する可能性があるので切除が望ましいとされています。
これはどちらの先生も意見が一致しており、必ず完全切除をしますし、定期的なfollowも必要になります。
一方で「過形成性ポリープ」は、基本的に良性であり、また大きさも3mm程度までのことが多く放置してよいと言われています。
しかし、この放置しても問題がないポリープを必ず切除し、定期的なfollowの内視鏡も毎年行う先生もいるようです。
3㎜以下の「過形成性ポリープ」は大腸内視鏡検査をするとほぼ全員にあるといっても過言ではありません。
当院では切除の対象にならないことを説明し、放置することが多いです。正常粘膜かポリープか分からない場合も多いです。
3㎜以下の「過形成性ポリープ」は大腸がんにならないポリープでそこにあるだけです。
出血などの症状を引き起こす場合には切除することもありますが、
多くの場合そのままにしても患者さんの健康を損なうことはないため治療の必要はありません。
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