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乳製品は悪か?カゼインフリーの勧め

カゼインは乳製品に含まれるタンパク質で、多くの食品や製品に使用されています。 しかし、近年、カゼインアレルギーやカゼイン不耐症の人が増えており、 カゼインフリー製品への需要が高まっています。 カゼインは、牛乳に含まれるタンパク質の主成分です。カゼインは、αs1、β、κ、γの4種類から構成されており、人の母乳はβ-カゼイン、k-カゼイン主体なのですが、牛乳はαS1カゼイン、A1-βカゼインであり、母乳には含まれないカゼイン主体の成分となります。ですから、元々人は牛乳を上手く消化吸収できないのです。特に日本人は約9割が乳頭不耐症ですから、アレルギーの検査などがあまり必要なく、牛乳が体に合わないと結論づけてよいでしょう。 乳幼児は母乳を飲んでいる期間はラクターゼという乳糖を分解する酵素を持っていますが、離乳食を食べ始めるとラクターゼが出なくなります。そして、人の母乳を飲んでも下痢、消化不良を起こすようになります。そんな、人がカゼインの型が違う別の動物の牛乳を飲めるはずがないのです。 また、日本の乳牛の飼育環境も多くの問題点があります。 牛は本来、広い牧場で放し飼いにして、干し草や牧草を食べてストレスがない状態で飼育するのがベストです。ところが、牛乳を効率よく生産するために様々な工夫がされています。 まず、干し草ではなく、輸入されたトウモロコシ、大豆から作った遺伝子組み換えの飼料を餌としています。そうした方がコストがかからず、便利なのでしょう。 また、ほとんどの日本の畜産農家では、牛はほぼ一生牛舎で育てられます。 そして、生産性を上げるため、成長ホルモン、エストロゲンの注射をするようです。 そして妊娠牛から牛乳を搾乳するため、高濃度のエストロゲンが混入した牛乳になってしまいます。この高濃度のエストロゲンを摂取し続けると、このエストロゲンは環境ホルモンとなります。それは大変深刻な問題となります。特に女性は初潮が早くなり、成長が早くなります。生理痛、生理不順、過多月経の原因となり、最終的には子宮内膜症、卵巣嚢胞、乳がん、子宮がんなど手術が必要な疾患のリスクになります。女性は子供の頃から、出来るだけ牛乳をはじめとする乳製品を避け、ぜひカゼインフリー生活をしてもらいたいと思います。乳製品は環境ホルモンのエストロゲンが大量に含まれた食品だということをしっかり認識してもらいたいと思います。 また、日本の牛乳の殺菌方法にも問題があります。 それが、超高温殺菌とホモジナイズです。 時間とコストを抑えるため超高温殺菌をし、 上に分離する脂肪球を均一化するためにホモジナイズをします。 これにより、牛乳のカゼインは蛋白変性を起こしてしまい、生理活性を失い、アレルギー誘発の原因となり、潰瘍性大腸炎をはじめとする消化管の炎症の増加、下痢、消化不良、認知障害、アトピー性皮膚炎、慢性湿疹等の慢性炎症の原因となってしまいます。 また、牛乳のカルシウムが骨を丈夫にし、背が高くなり、成長を促す事を期待して牛乳を飲む人も多いかと思います。ところが、牛乳に含まれるカルシウムは多いものの、極端にマグネシウムが少ないのです。カルシウムが吸収されるためにはグネシウムが必要となります。マグネシウムがないと、結局は吸収されず、下痢として排泄され、それどころか鉄、マグネシウムをはじめ多くのミネラルを一緒に排泄され、鉄欠乏性貧血、マグネシウム欠乏の原因となります。 健康的な食生活を送るためには、カゼインフリーを意識することが重要です。 カゼインフリーは、抗炎症効果が期待でき、上記のような慢性炎症、肥満や生活習慣病のリスクを低減する可能性があります。 海外ではカゼインフリーのヨーグルト、チーズ、アイスクリーム等幅広い商品が増えつつあります。アーモンドミルクなどの植物性ミルクが人気を集めているようです。